FOLLOW US

ARTIST LIST

華雪

Kasetsu

書家。1975年、京都府生まれ。立命館大学文学部哲学科心理学専攻卒業。92年より個展を中心に活動。幼い頃に漢文学者・白川静の漢字字典に触れたことで漢字の成り立ちや意味に興味を持ち、文字の由来を綿密にリサーチし、現代の事象との交錯を漢字一文字とテキストの組み合わせで表現する作品づくりに取り組む。また〈文字を使った表現の可能性を探る〉ことを主題に、国内外でワークショップを開催している。美術館・大学での公開講座から、近年は釜ヶ崎芸術大学や箕面市立萱野中央人権文化センター、栃木市こどもサポートセンターなどでワークショップを行い、識字問題や自閉症をはじめとした様々な障害を抱えた方たちにとっての一字書の可能性を見出している。

主な展覧会として、2012年「水と土の芸術祭」(北方文化博物館別館、新潟)、2015年「高橋コレクション展——メッセージズ」(十和田市現代美術館、青森)、2016年「山形ビエンナーレ」(東北芸術工科大学/旧西村写真館、山形)、2018年「生命の樹」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡)、2018年「Kasetsu in Conversation with Rosetsu」(Museum Rietberg、チューリッヒ)、2021年「ことばのかたち かたちのことば」(神奈川県民ホールギャラリー、横浜)、2021年「ASIA NOW」(Galerie ANTHOLOGIE、パリ)、2022年「生命の花」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡)など。刊行物に、『静物画-篆刻ノート-』(2001年、平凡社)、『石の遊び』(2003年、平凡社)、雑誌「アイデア」特別付録『枕と燈台』(2003年、誠文堂新光社)、『書の棲処』(2006年、赤々舎)、『ATO 跡』(between the books、2009)。2015年、2019年には『ベストエッセイ』(光村図書)にエッセイが収録。他に、『コレクション 戦争×文学』(集英社)、『木の戦い』(エクリ)をはじめ、書籍の題字も多数手がける。
2022年より劇団態変主宰・金滿里ソロ公演『漆黒の赤』、小濱明人尺八ソロリサイタル『風狂』などの舞台美術制作も行う。