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2023年07月27日 #EXHIBITION

脇田玲個展 「PROPOSAL」

場所:JAPAN ART BRIDGE (N7区画)
会期:2023年7月27日~終了時期未定

 

 

  • 展示作品

 

Proposal – JR Version

インスタレーション(モニター、メディアプレイヤー、付箋、投票箱)

 

AIは果たして理想の移動環境をデザインしうるのでしょうか?

AIがつくった移動体を人は納得して、そして安心して受け入れられるのでしょうか?

本作品はモニターと投票箱から構成されます。モニターにはAIがテキストから生成した未来のオフィスが表示されます。たとえば「未来の電車のデザイン」「痴漢の発生を抑制する画期的な車内デザイン」「無差別殺傷事件を防止する画期的な車内デザイン」などの言葉をキーとして人工知能が自動生成したデザインに対し、鑑賞者は投票という古典的かつ政治的な意思提示システムを用いて、1票をYESかNOに投じます。投票箱は透明な素材で作られており、人々がAIによるモビリティデザインを受け入れるのか否かがリアルタイムに可視化されます。

本作はハンス・ハーケ(Hans Haacke)が1970年に発表した「MoMA Pole」にインスパイアされています。2020年代における権力、つまりAIやアルゴリズム、を支持するかどうかを鑑賞者に問う「AIとの政治学」のささやかな試みです。

 

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アーティスト:脇田玲
AI画像生成:吉沢馨

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脇田玲プロフィール

脇田玲(わきたあきら / Akira Wakita)

目の前にありながらも知覚できない力を可視化/可聴化/物質化することで、世界の見方を更新する作品をつくっている。主な展示に「アランとキースのために」(中村キース・ヘリング美術館/Hokuto Art Program ed.1, 2022)、音楽家小室哲哉との8K映像音響インスタレーション(Ars Electronica Festival, 2016)およびライブ・パフォーマンス(MUTEK/RedBull Music Festival, 2017)、「高橋コレクション『顔と抽象』-清春白樺美術館コレクションとともに」(2018)などがある。慶應義塾大学環境情報学部教授。博士(政策・メディア)。

URL:http://akirawakita.com/

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